今回は元利均等返済と元金均等返済について具体例を出しながら解説していきたいと思います。
まずはこの2つの違いについて。
元利均等返済

返済額が一定なので家計が安定します。
返済当初は返済金額に占める金利の割合が高く、返済がすすむにつれて徐々に元金の割合が増えてきます。
返済期間や金利が同じ条件であれば、元金均等返済より総返済額は多くなります。
元金均等返済

元金を毎月一定額にして+金利を返済していく方法です。
当初の返済金額は多いですが、返済がすすむにつれて負担が軽くなっていきます。
ローンの商品としては元利均等より種類が少なく、取り扱いのない金融機関もあります。
それでは借入金額と金利が同じ条件の場合、返済方法でどのくらい総返済額が違ってくるのかを見てみましょう。
共通条件
借入金額2000万円
返済金額35年
金利3.0%(全期間固定)


元利均等返済の場合・・・総返済総額は32,327,082円
元金均等返済の場合・・・総返済総額は30,524,801円
差額は約180万円になります。
元金均等返済の方が元金の減りが早い分、利息が少ないのでこのような結果になります。
計算方法を解説するつもりでしたが、カシオ(電卓メーカー)がかなり詳細計算ができるサイトをつくってましたのでそちらを紹介します。
keisan(カシオのサイト)
決して説明がめんどくさくなったわけではございませんのでご理解下さい。
●同じ返済年数での比較。
35年返済の場合、当初の返済額は元金均等の方が2万円ほど安いですが、総返済額は180万程度違ってきます。
●毎月の返済可能な金額から見てみる。
住宅ローンの支払いを毎月10万以内にしたい場合、元金均等なら25年返済の94,842円。
元金均等で当初10万以内は35年返済になります。
今はまだ子供が小さいからローンたくさん払えるけど、数年後には教育資金などにまわしたいという方などは元金均等の方が合ってるかも知れませんね。
ただ、子どもに手がかからなくなったら働きに出て収入を得ることもありますね。
元金均等の方が安い!というだけでは無く、このような比較をしながらご自身のライフプランにあった、『返していけるローン』を選ぶことが大切です。