
英賀保の家Ⅱのダイニングテーブルの天板を見に寄った川西銘木さんで面白いものを見せていただきました。
木で造られた直径30cm程度のリングが二つ。
これらにはジョイント部分がありませんでした。
大工さんが遊びで一つの木から二つの独立したリングを削り出して造られたそうです。
こういったことが出来る大工さんが年々減ってきていると良く聞きます。

また家づくりの現場から、ノミやカンナのような手道具がなくなり、ほとんどが既製品の建具や枠を電気ドリルで組み立て付けるだけ、という家になっています。
そのような家づくりでは熟練の大工が不要で、工期も短縮でき、お客様には経済的メリットが出ます。
果たして、それだけでいいのでしょうか??
ローコストハウス系では、決められた工期の中で夜遅くまで毎日現場で仕事をして、やっと食べられる、という労働環境が続いています。大工の成り手がいなくなるのも、もっともだと思います。
アークの家づくりでは、無垢材を使用することが基本となるため、刻みや墨付けが出来る大工さんがとても大切です。彼らの知恵や技を途絶えさせてはダメだと思います。