
最近よくいわれるようになってきましたね。
快適な個室があると部屋からあまり出てこなくなり、親とのコミュニケーションがとれなくなってしまうからと言われています。
しかし建て売り住宅や、ハウスメーカーさんの広告の間取りなどを見ていると、1階にLDKと水廻り、2階に広めの快適な個室、というプランがすごく多いです。住む人が見えずに万人受けするように建てられた家は、そういう風になってしまうのでしょうか。
「子ども部屋のルーツ」で紹介しましたが、日本と欧米の子ども部屋の考え方には大きな違いがあります。最近読んだ本で衝撃的な描写がありました。
小さい男の子が何か悪いことをして叱られていました。親から、「どうしてそんなことしたんだ!」ととがめられると、どうのこうの言い訳をします。
親はそんな時でもきちんと聞いてコミュニケーションをとるのですが、話し合いが終わると「罰を与えます」と切り出します。どんな罰かというと「今から夕食までのあいだ、自分の部屋に入っていなさい。」です。
アメリカでは自分から進んで個室に入るとき以外に部屋に入れられる時、親子の縁を切られたような感覚になるそうです。リビングでみんなと一緒にいれない、おもちゃも個室にはおいていない、何もない暗い部屋でじっとするしかない。日本で言う納戸や押入のようなものでしょうか?
極端ですが、もし絶対に個室に引きこもらないように!と考えられるのでしたら、子ども部屋≒納戸や押入くらいの位置づけで考えてもいいのかもしれませんね。