キッチンも大事だけど、ダイニングにも気をつかってほしい。
家づくりの過程で、多くの主婦は食事をするダイニングよりも、料理をするキッチンに関心を持つ傾向があります。
設計の打ち合わせの際も、いろいろなメーカーのショールームを廻りどのようなキッチンにしたいか、
またキッチンの扉は何色がよいかなどをとても楽しそうにお話しされます。
また食にまつわる話題の多くは、料理の作り方やメニューのことばかりで、食育と言った言葉も食事バランスや栄養のことばかり。
おいしい食事があっても、家族が一緒に楽しく食事をしなければ意味がないのに・・・。

日本には、昔から“茶の間”という場所がありました。
食事をするだけではなく、家族が食を通じて集まる場です。
ところが欧米化が進むにつれて、会話はリビングへ・食事はダイニングへと分離されるようになってきました。
生活の豊かさには生き生きとした家族の食の場が必要だと感じます。
そういったダイニングを計画するには、まず家族が自然と集まり、長居ができる場所にしなければなりません。
そのためには、ダイニングの椅子を心地よい椅子にする必要があると思います。
可能であれば、肘掛け椅子なども良いと思います。

また各自それぞれの好みや体型などで、座り心地が違うと思いますので、一人一人がバラバラの椅子でもかまわないと思います。
心地の良い椅子を用意することは、魅力的なダイニングづくりの第一歩です。
自分好みの椅子を探してみませんか。