エネルギー対策や地球温暖化対策に対する取り組みとして、省エネルギーや再生可エネルギーの活用がますます強く求められる時代になっております。
住宅の省エネ化の目的は、各家庭のエネルギー消費量を抑え、さらにエネルギー消費の削減に向けて努力を継続することです。新築の場合、まず第一に家全体の断熱性能を高くすることです。
これは断熱材の仕様や窓・ガラスの仕様・気密性を高めることによって大きく変わってきます。
それによって、冬は暖房エネルギーを逃がさず、夏は日射熱の影響を受けにくく冷房エネルギーをムダにしない“冬暖かく、夏涼しい”快適な住宅になります。もちろん上記のことから、冷暖房費の削減にもつながり、電気代が安くすみます。
また健康面では、
①暖房室と非暖房室との温度差が小さくなり、ヒートショックなどの身体への負担を減らすことができる。
②壁や窓の表面結露を減らすことにより、カビやダニの繁殖を抑えることができる。
など、いろいろなメリットがうまれます。

省エネを検討する項目の一つとして、照明のLED化があります。
今回、2005年竣工の新在家の家のお施主様から照明の球のLED化のご相談を受けました。
その当時は、ハロゲン球やミニクリプトン球がほとんどで、その消費電力は40~50W/球でした。それらの球は、・触ると熱い ・短寿命 ・ハロゲンに関しては電球高い など省エネにはそぐわないのが特徴ですが色に温かみがあり夜の雰囲気は最高でした。
現在、それらの球に変わるLED電球が多数販売されており、その消費電力は6~9Wと7~8倍違うと言われております。
もちろん家の規模・照明器具の数など条件によって大きく変わってきますが、このT様邸でハロゲン球・クリプトン球のみLED電球に交換した場合、一日5.5時間=年間2000時間点灯したとして、年間の照明のみの電気代の差額はざっと385,000円。球代が600,000円としても2年で元がとれます。
※この家は少し規模が大きく、照明の数も多いので、一般的にはここまで電気代に差が出ないと思いますし、球代もそんなにかからないと思いますのでご注意を。
ですが、家の規模に関わらず、LED化は必ず省エネにつながりますし、電気代も安くなるはずです。
みなさんのご家庭でも、一度見直ししてはいかがでしょうか。