家づくりを始めるときに、一番心配になるのは『お金』のことではないでしょうか?
昨今の値上げラッシュの波は建築資材にもきています。
12mmの構造用合板が、1枚2000円前後になりました。数年前は1200円くらいだったような気がします。
安くする一番の方法は、工事面積を小さくすることです。
柱1本が5000円だとして、50本なら25万、80本なら40万、100本なら50万。
工事費の合計金額は多いですが、そういう必要なものひとつずつの積もり上がりなのです。
なので、●●%値引きします!とか●●万円値引きします!は、もともと上乗せして値引きでお得感を出しているか、必要なものも削っているかなのだと思います。アークの家ではそういうやり方は行っていません。
では、どうやって家を小さくするのでしょうか?
家を小さくするにあたって単純に部屋を一つなくすとか、狭くするのはナンセンスです。
生活する上での工夫や、収納方法を検討しながら、スペースに優先順位を付けていきます。
例えば、玄関。来客もほぼ無いし使い勝手優先で良いよね?となると、そんなに広くない玄関+壁面全体を収納にして、狭くできます。
ただ玄関に入ってあまりにも圧迫感があるとしんどいので、狭すぎない幅にしたり、空間に『抜け』を作ったりが設計で大切なところです。
子供部屋も、友達が遊びに来たときは部屋にこもるんじゃなくてリビングで遊んで欲しいな、となると、ベット+机が置けるくらいの3帖とか4帖半くらいのスペースでも良いのです。その場合は真四角な部屋じゃなくて、家具のレイアウトを考えながら無駄なスペースが無いように考えます。
そうやって各部屋から広さをゆずってもらったLDK。
部屋いっぱいいっぱいに家具を並べると、余計狭くうっとうしくなりますので気をつけてください。
くつろげるLDKは、空間に『抜け』や『余白』をがあり、居心地がいいのです。
自分の生活を振り返ってみて、必要なこととそうじゃないことを整理してみてください。
そこに設計のアイデアが加わって、狭くても狭く見えない、コンパクトだけど豊かなお家が生まれます。