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『時代遅れ』の家?

『時代遅れ』の家や設備、という言葉をよく見るようになりました。
何が?と思って見てみると、バルコニーのある間取りだったり、太陽光発電のついていない家だったり、エネファームだったり、乾太くんだったり。

営業トークを真に受けて施主様がSNSで発信していたり、アクセス数目当てで目を引きやすい言葉を使ってるものが多く、根拠となる情報は中々ありません。

建築基準法はことある毎に改正されて、構造や省エネも変わっていってます。
長い歴史のある木造建築で、ここ数年のことで時代遅れと言われても正直ピンときませんし、
長年家に愛着を持って暮らされてる方に失礼では?と感じてしまいます。

2023年の改正では、採光の窓面積が床面積の1/7から、照明を設置すれば1/10まで緩和されるように変わりました。
これは脱炭素化に向けて、少しでも窓を小さくする→省エネ性能アップになるようにという意図なのでしょう。窓が大きい家は『時代遅れ』?

2022年には断熱等性能等級に等級5~7に新設され、それまで最高だった等級4はちょうど真ん中のグレードになりました。等級4で最高等級!と言ってたのが、まさに『時代遅れ』です。

2025年に予定されてる改正では、確認申請の4号建築物の廃止があります。それまで適法だったとしても、法律が変わってしまえば不適格になるケースも出てくると思います。これも『時代遅れ』でしょうか?

太陽光発電の乗ってない家なんて、たくさんあります。むしろ私は住宅に太陽光発電は、ん~~(>_<)と思ってしまいます。

電気代が高騰してる今、売電で光熱費が下がるのはすごく魅力的なのですが、初期投資とランニングコスト、機器の交換の費用、寿命を迎えたときの処分の費用を考えると、営業さんのシミュレーションが中々信用できませんし、屋根貸しは契約期間が長すぎて想定外のことが起こりそうで怖いです(個人的な意見です。気を悪くされたらすみません。)

災害時には『ケーブルや機器の安全性を確認してからでないと使用するのは危険です!火災の恐れがあります!』って、使えます?それだったら小型のソーラーパネルと蓄電池を準備してる方が火災の心配も無いし何倍も安心です。

私たちに出来ることは、勉強を怠らず、良いと思える新しい技術は取り入れて、先人の知識や知恵を生かしながら、住む人が豊かな気持ちになれる家をつくっていくことだと思います。

3~4ヶ月に1度、勉強会をしています。参加したい!という方はぜひ陰山まで連絡下さい~

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