友人からリフォームの相談の連絡がありました。
『誰に相談したら良いか分からへんし、○○(私)だったら信用できると思って』というありがたいお声かけを頂いたのですが、建築業界って本当に分かりにくいよなーと改めて思いました。
まず、二重価格が当たり前。

メーカーが定価を出してますが、メーカーから直接購入はできません。(できるメーカーもあります)
販売店経由で購入すると定価ではなく仕入れ値で購入なのですが、商品や販売店によって掛け率がバラバラ。もちろん都度見積もりは取りますがすぐ回答が来ないメーカーもあり、結局なんぼやねん!となるときもあります。
次に元請け、下請け、孫請け、ひ孫請け、などの多重な業者の構造。

施主様と契約するのが元請けです。そして元請けが下請けに各工事の依頼をします。そして下請けがさらにその下請け、下請け、と続く場合もあります。そして間の会社が増えるごとに経費が増えていきます。
そういう多重になってくると、元請けの監督と実際に現場で仕事してくれる職人は接点がないので、管理体制が整ってないとトラブルになることもあります。

そして私が見積もりのときに一番悩むのが、開けてみないと分からない床下や天井裏の現状。
新築の場合は新たにつくるから見積もりははっきりしてるのですが、リノベーションやリフォームの場合、開けてみないと分からないので、予備費を計上しています。使わなかったら返金します。
どうしても読めなさすぎるときは、先に調査に潜らせてもらいます。
開けずに上から貼ってしまうことも出来ますが、せっかく上に貼ってきれいにするなら、ちょっとめくって安心できる状態かどうかの確認をしておきたいなと思うのです。
開けてみて、びっくり!もありますが
そういう時は、今回見つかって良かった!!と思うようにしています。

きっとどの業界にも、お客様から分かりにくい部分ってあるんだろうなと思います。
飲食業界とか、衣料業界とか、医療業界とか。
それでも生活する上で必要なものなので、分からないなりに選ばないといけません。
そういう時に
建築業界のことは自分の言葉できちんと説明して
納得してもらいたいし、
知らない業界のことは、納得できるまで説明してほしいと思います。
失敗した・・・と思うこともありますが、それも経験です。
今は本当に情報が多すぎるので、それぞれの業界の信頼できる『人』を見つけるのが良いのかもしれません。
ちなみに食料品に関して、私はその友人をすごく信頼してるので、調味料何買ったらいいかイチイチ聞いてました。
ありがとうー