アークの家 有限会社アークアソシエイツ

調査のこと

ひとことに調査といっても色んな調査があります。
大きく分けて2つ、建物を建てる前の調査すでに建っている建物の調査です。
アークの家では
新築の場合は、建物を建てる前の調査
リノベーションの場合は、すでに建っている建物の調査を行います。

建物を建てる前の調査

法規チェック
その敷地に法的にどのような建物が建てられるかを調べます。
建築基準法はもちろんのこと、都市計画法、農地法、消防法、条例など。
建物の計画を進めていくなかで、やっぱりこの計画はできませんでした、ということの無いように。事前の法規チェックは大切です。
判断が難しい案件になると、役所と協議を進めながら並行して計画を立てたりもします。

敷地測量
敷地の広さや高低差、道路や近隣の建物など周辺環境を調べます。
給排水や電気の引き込みのことも、このとき調査します。
実際に敷地に行ってみると、車はこっちから来てこうが停めやすいな、ここから見える景色を取り入れたいな、など色んなことが見えてきます。
またまわりのお家の高さやハザードマップを参考に、建物の高さの想定をします。
高低差が有る場合は高さをどういう風に解消するかで、費用がかなり違います。擁壁をして地盤ごとあげてしまうのか、建物の基礎を高くするのか、です。
ただただ測るのではなく、そういう計画を考えながら測量していきます。

地盤調査
建物の基礎の下の地盤が強度があるか、地盤改良が必要かの調査です。この調査は自社ではなく、調査会社に依頼します。地盤調査無しで軟弱な地盤に建物を建てると、敷地の地盤沈下や建物の傾斜の危険性が高くなります。

色んな調査の方法があるのですが、木造住宅でよく採用するのはSWS試験(スクリューウェイト貫入試験)です。過去の名残でサウンディング試験とも呼ばれます。
地面に鉄の棒を突き刺して、その沈む状態で地盤の硬さを測ります。一般的に建物の4隅+中央で測ります。調査費用は一般的な木造住宅で4万円前後。
SWS試験は手軽に行えることがメリットです。ただ最大120KN/㎡までしか測定できないので、大きい建物の調査には適していません。
木造2階建の地盤強度は、ベタ基礎なら20KN/㎡以上、布基礎なら30KN/㎡以上、それ以下なら基礎杭が必要と定められているので、SWS試験を採用することが多いです。

大きい建物の場合、ボーリング調査を行います。ボーリング調査の中でも標準貫入試験というものが一般的です。
やぐらを組んで
地盤の支持力を判定するN値や、地下水位、地層の構成、土の質の調査や液状化の判定にも用いられています。
1測点で1.5円~2万円×深さ10m~15m=○○円。2箇所~3箇所で○○円。
必要だったら仕方ないですが、高額な調査です。

すでに建っている建物の調査

建物状況調査
建物の劣化や不具合の状況について調査を行います。国の指針では基礎や外壁のひび割れなど、目視検査を中心として劣化現象を把握し、依頼主に報告します。
↑これは建物を売買する際にする現況調査で、これからリフォームしようかと考えられてる方には物足りない調査となっております。
アークの家では、床下や天井裏をのぞいて構造材や断熱材の状況を確認したり、図面があったら照合を行い、必要に応じて建物を測り、耐震診断も行います。
また、現地で怪しいなと感じた場合は法規チェックも行います。違法建築物を購入してしまうと、違法であるが故に事故が発生した場合は所有者の責任を問われたり、住宅ローンが通らないなどのトラブルの可能性も秘めています。

耐震診断
新築の場合はこれから作っていくので耐震等級2とか3とかが取得出来るのですが、既存の建物は書類が残っていない限り耐震等級1があるかないかです。
というのも、一昔前までは費用や手間の関係でほとんどの戸建て住宅で検査済証が取得されていませんでした。
1981年5月以前に確認申請が行われた建物・・・旧耐震基準。耐震診断が必要です。
1981年~2000年に確認申請が行われた建物・・・新耐震基準(※)。新耐震基準ですが、検査を受けていない物件も多く、調査が必要です。
2000年以降・・・新耐震基準。品確法や2009年からは瑕疵担保保険が始まり、検査を受けていない物件はほとんど無くなりました。
まず既存の建物の調査をして耐震診断の計算をして、どれくらい耐力があるのか。補強が必要なのか、どういった補強でいくらかかるのか。
万が一地震が起きても倒壊しないように、住宅の耐震化は命を守ります。

シロアリ調査
シロアリは家を食べるので悪い虫というイメージですが、実は地球の生態を循環させてる益虫なのです。木や落ち葉を食べて分解するので、自然界では絶対に必要な存在です。
だからといって家には居て欲しくないですよね。
ただシロアリは家の外であれば自然界同様どこにでも生息している生き物なのです。
基礎に蟻道を見つけたり、床がふわふわするなどの現象があったら即調査です。症状が無くてもリノベーションをする際は調査をしています。
シロアリ調査は専門業者に依頼しています。私共も床下に潜って一部屋くらいなら確認できるのですが、やはり彼らはプロです。床下の狭いところもぐいぐい行きます。

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